お尻が腫れてる!
「お尻の横が腫れている!」
「歩きにくそう」
との訴えで来られたワンちゃんがいます。
7歳のチワワの女の子です。
早速診察してみると、右側のお尻が腫れている・・・
触るとブヨブヨしています。
中に膿が貯まっていると判断し、「肛門嚢炎」と診断しました。
「肛門嚢炎」とは文字通り、「肛門嚢」の炎症です。
「肛門嚢」とは肛門の左右に1つずつあり、強烈な臭いの液体が貯まっている袋です。
「肛門嚢炎」が発生すると
・お尻を痛がる
・お尻を気にする
・熱が出る
などの症状が出ます。
そしてひどくなると「肛門嚢」が破裂することもあります。
治療は主に抗生剤を使っていきます。
腫れがひどい場合は患部を切開して、膿を外にだします。
そしてその中を洗います。
今回のNちゃんも腫れがひどかったので切開をして、膿を出しました。
緑線で囲っている部分が肛門嚢があるところです。
右側は切開しています。
順調であれば、1週間ぐらいで腫れが引いてくると思います。
診察後はササミを食べて満足そうでした。
この病気は肛門嚢液が溜まりやすい動物さんで、
起こりやすいので、
予防には定期的な「肛門嚢絞り」が有効です。
今回のような症状でお困りでしたら、
是非当院までご相談ください。
動物病院京都 西京桂 獣医師 黒島稔也