予防医療について

予防医療とは事前に対策できるものに関しては病気になる前に対策を行うというものです。

予防医療の種類には以下の5種類があります。

フィラリア症予防(犬・猫)

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フィラリア(犬糸状虫)とは蚊から犬に感染する寄生虫で肺の血管や心臓に寄生します。
このフィラリアによって引き起こされる病気がフィラリア症です。
フィラリア症の初期では症状はほとんど見られませんが病気が進行するにつれ心臓病の症状(咳がでる、動きたがらない、呼吸があらいなど)がでてきます。
病気が進行してしまいますと命に関わることもあります。
4月~11月末の間、月に1回フィラリア症予防薬を使うことで予防することが可能です。
予防は簡単ですが治療はなかなか大変ですので定期的な予防をお奨めします。
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猫ちゃんでもフィラリア症に

また最近では猫でもフィラリア症の報告がでてきています。猫ちゃんはワンちゃんより寄生される可能性は低いですが寄生されると命に関わる重度の症状が現れます。猫ちゃんにも定期的な予防をお奨めします。

混合ワクチン(犬)

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混合ワクチンとはワンちゃんがかかる細菌やウイルスなどの感染症に対するワクチンが1つにまとめられているものです(注:狂犬病は含まれていません)。
パルボウイルス感染症、ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬伝染性喉頭気管炎(ケンネルコフ)、レプトスピラ症などを予防するものです。感染症のなかには感染して発病してしまうと命に関わるものもありますのでワクチンによる予防は非常に重要です。

混合ワクチンの種類には5種、6種、7種、9種がありワンちゃんの生活スタイルにより必要なワクチンの種類は変化しますので生活スタイルに合った混合ワクチンを使わせていただきます。

混合ワクチンは初年度は2~3週ごとに2~3回の接種が必要です。
それ以降のワクチン接種は基本的に通常1年ごとになります。

混合ワクチン(猫)

混合ワクチンはネコちゃんがかかるウイルス感染症に対するワクチンが1つにまとまっているものです。
猫汎白血球減少症、猫伝染性鼻気管炎(猫風邪)、猫白血病ウイルス、クラミジア感染症などを予防することができます。
感染症のなかには感染して発病してしまうと命に関わるものもありますのでワクチンによる予防は非常に重要です。
当院で使っている混合ワクチンの種類は猫白血病ウイルス、クラミジア感染症に対するワクチンが入っているもの(5種)と無いもの(3種)があり、室内飼いのネコちゃんには3種を、よく外へ行くネコちゃんには5種を使わせていただいています。

初年度は2~3週ごとに2回の接種が必要です。
それ以降のワクチンは基本的に通常1年ごとになります。

狂犬病ワクチン(犬)

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狂犬病は今現在日本国内での発生はありませんが感染して発病すると100%死亡する恐ろしい感染症です。国内での発生がなくとも海外より持ち込まれる可能性がありますので予防は必要になります。
生後3ヶ月以降になるとワクチン接種が可能になり、1年に1回の接種が国より義務付けられています。

ノミ・ダニ予防(犬・猫)

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ノミは少数の寄生でも皮膚炎の原因となることがあり大量に寄生すると貧血を起こしたりします。また瓜実条虫(サナダムシ)の感染原因にもなります。
気温が13℃以上あればノミは繁殖が可能なので冬の時期でも暖かい室内で寄生されることがあります。
マダニは皮膚炎の原因となったりバベシアという貧血を起こす寄生虫の感染原因となったりします(犬)。草むらや河原で寄生されることが多いのでその辺りに散歩に行くワンちゃんや外出する猫ちゃんでは要注意です。
ノミ、マダニ共に冬場でも寄生されることがあるので1年を通しての予防が効果的です。

避妊手術(犬・猫)

卵巣と子宮を摘出する手術です。

①卵巣と子宮の病気を予防できる
②乳腺の腫瘍になる可能性が減る
③発情によるストレスがなくなる
①太りやすくなる
②全身麻酔が必要である
③非常に稀であるが術後にホルモン性の尿漏れが起こることがある(犬)

去勢手術(犬・猫)

精巣を摘出する手術です。

①性格が穏やかになる
②尿のマーキングを減らすことができる
③精巣、前立腺の病気、肛門周囲腺腫(肛門の周りにできる腫瘍)、会陰ヘルニア
(膀胱や腸がお尻の会陰と呼ばれる場所から飛び出す病気)の発生率が減る
④発情のストレスが無くなる
①太りやすくなる
②全身麻酔が必要である
③非常に稀だが術後にホルモン性の尿漏れを起こすことがある(犬)

交配、出産を望まないのであれば病気の予防という観点より全身麻酔のリスクの少ない若い時期での避妊、去勢手術をお勧めします。