循環器・呼吸器

ピックアップ 7つの疾患リスト

  1. 僧房弁閉鎖不全
  2. 心筋症
  3. 動脈血栓塞栓症
  4. フィラリア症
  5. 気管支炎、肺炎
  6. 猫の上部気道感染症
  7. 短頭種気道症候群

※疾患名をクリックタップすると各詳細にジャンプします

各疾患詳細

1. 僧房弁閉鎖不全

① 症状
昔に比べてあまり運動をしない、咳が出る、呼吸があらい、元気がないなどがみられます。
② 好発犬種猫種
高齢の小型犬でよくみられます。
③ 原因
年齢を取ることにより心臓の弁(僧帽弁)が弱り心臓の機能が低下します。重度になると肺に水が貯まってきます。
④ 治療
心臓の負担を下げる薬、心臓の動きを良くする薬、利尿剤(過剰な水分を排出する薬)などを使います。呼吸があらい場合には酸素吸入も行います。心臓の状態を元通りにすることはできませんが治療により心臓の機能が改善し長持ちするようになります。

2. 心筋症

① 症状
昔に比べてあまり運動をしない、呼吸があらい、咳がでる(犬)、元気がないなどがみられます。
② 好発犬種猫種
大型犬、猫(メインクーン、ラグドール)でよくみられます。
③ 原因
心臓の筋肉が分厚くなり心臓が充分に広がらなくなる場合(肥大型心筋症)と心臓の筋肉がうまく収縮しなくなり心臓の機能が低下する場合(拡張型心筋症)があります。タウリンの不足や不整脈が原因となる場合もあります。心筋症が重度になると肺や胸の中、お腹の中に水が貯まってきます。
④ 治療
心臓の負担を下げる薬、心臓の動きを良くする薬、利尿剤(過剰な水分を排出する)薬)などを使います。呼吸があらい場合には酸素吸入も行います。タウリンが不足している場合はタウリンの補充を行い、不整脈が原因の場合はその治療を行います。治療により心臓の機能が改善し長持ちするようになります。

3. 動脈血栓塞栓症

① 症状
急に後ろ足が動かなくなる、冷たい、痛がる、肉球が真っ青、呼吸があらいなどの症状がみられます。
② 好発犬種猫種
主に猫でみられます。
③ 原因
主に心臓の病気が原因で血栓ができ、それが血管に詰まって起こります。
④ 治療
血栓を溶かす薬もありますが治療成績が良くないので最近ではあまり使いません。一般的には今現在これ以上血栓ができなくなるようにする薬と心臓の薬を使用します。治療により新しい血栓ができなくなり自然に血栓が溶けていき状態が改善されます。

4. フィラリア症

① 症状
咳が出る、呼吸があらい、あまり動きたがらないなどがみられます。初期は症状がみられないことも多いですが進行し重症化するとお腹に水が貯まったり、失神したりすることもあります。
② 好発犬種猫種
犬でよくみられますが猫でも発生します。
③ 原因
犬糸状虫と呼ばれる寄生虫が原因となり蚊から伝染します。犬では主に虫が心臓や血管に貯まることにより物理的な心臓の障害を起こします。猫では虫に対するアレルギー反応が原因となり重度の気管支、肺の炎症が起こります。
④ 治療
以前は外科的に取り出すことがメインでしたが最近では緩やかに虫下しを行うことが多いです。アレルギー反応を抑えるためにステロイドを使用することもあります(猫では基本的に使います)。虫が早く死ぬようにするために虫の中にいる細菌をやっつけるために抗生剤を使うこともありあます。重症のものでは外科手術が必要となります。

5. 気管支炎、肺炎

① 症状
呼吸があらい、咳が出る、痰がからむなどがみられます。
② 好発犬種猫種
犬でも猫でもみられます。
③ 原因
細菌、ウイルス、吐いたときに吐いたものが誤嚥される、過剰な免疫、寄生虫(フィラリアなど)が原因で気管支や肺に炎症が起こります。
④ 治療
気管支の炎症を抑える薬、抗生剤、酸素吸入、炎症や過剰な免疫を抑えるためのステロイドなどを使用します。痰のキレを良くする薬を使うこともあります。また吸入器を使った治療を行うこともあります。治療により呼吸状態が改善されます。

6. 猫の上部気道感染症

① 症状
くしゃみ、鼻水、目やにがでるなどがみられます。
② 好発犬種猫種
幼い猫でよくみられます。
③ 原因
ウイルス(ヘルペス、カリシ)、細菌が原因となり起こります。
④ 治療
抗生剤、抗ウイルス剤を使用します。治療により状態は改善しますがウイルスは体内にずっと残っている場合が多いので再発に気を付ける必要があります。

7. 短頭種気道症候群

① 症状
息を吸い込みにくい、ガーガーいう、呼吸があらい、暑くなったり興奮すると呼吸がしんどそうなどがみられます。
② 好発犬種猫種
パグ、フレンチブルドッグ、ペキニーズなどの短頭種でみられます。
③ 原因
短頭種では生まれつき空気の通り道が狭い(鼻の穴がせまい、喉の気道も狭い)のでそれが原因で起こります。
④ 治療
軽度のものではステロイドや酸素吸入、体重管理、環境管理で落ち着きますが、重度のものは外科手術が必要です。外科治療を行えば空気の通り道が改善されるので呼吸状態が改善されます。

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