2020.03.22
動物にもこんな病気あるの 第6回
第6回 何をやっても痩せない・・・ これは病気?
~犬のクッシング症候群~
京都市西京区、南区、右京区、向日市の皆様こんにちは。
動物病院京都 西京桂の獣医師 黒島です。
最近、私は運動不足で太り気味です。
運動を習慣にしようと思っているのですが、なかなか難しいですね・・・
今回のテーマは「肥満」の原因となる病気についてです。
クッシング症候群(別名を副腎皮質機能亢進症といいます)という病気があります。
副腎(腎臓の横にあります)という臓器があり、
これはコルチゾールというホルモンを出しているのですが、
このホルモンが出すぎる病気です。
症状は
・やたらと食べる。食欲がとにかくすごい。いろんなものを食べてしまう。
・腹が出てくる。太鼓腹になる。ダイエットしても痩せない。
・水をすごく飲む。尿もすごく多くなり、夜中に起こされる。
・毛がすごく抜けて、禿げてくる。
・息が上がりやすい
などがみられます。
明確な症状がないこともありますが、
症状が強いと飼い主さんとワンちゃんの生活の質が下がってしまいます。
高齢の小型犬に多いと言われています。
診断は超音波やホルモンの測定で行います。
この病気と診断された全てのワンちゃんに、治療が必要というわけではありませんが、
症状により困ったことが起こっているのであれば治療が必要です。
治療はホルモンを抑える飲み薬を使用します。
なかなか厄介な病気ではありますが、治療を行うことによって、病気になる前と同じような生活を送ることができます。
・太鼓腹がすごくて気になる
・尿が多すぎて夜起こされて困る。
・食欲が凄すぎて、人のご飯やいろんなものを食べてこまる。
このような場合は是非ご相談ください。
全力でサポートいたします。
動物病院京都 西京桂 獣医師 黒島稔也