血が止まらない!

 

「皮膚にあざが出来ている・・」
「口の中からの出血が止まらない」

 

このような訴えで来院された、ワンちゃんがいます。
9歳の女の子です。

 

さっそく見てみると、口の中に出血のあとがありました。
皮膚の下での出血もあり、あざになっていました。

口の写真です

首のあざの写真

 

原因を調べるために検査を行ったところ、
血を止める細胞である「血小板」の数値が0。
顕微鏡でも全く見えません・・

 

これは困った・・

 

さらにいろいろな検査を行った結果、
「免疫介在性血小板減少症」と診断しました。
(ITP、IMTP、IMT、特発性血小板減少性紫斑病と呼ばれたりもします)

 

なんだか長ったらしい名前ですが、
ざっくり言うと
「自分で自分の血小板を壊し、すごく出血しやすくなる病気」です。

 

症状としては
・皮膚からの出血(紫斑、点状出血)
・粘膜からの出血(口など)

がよく見られます。

 

このワンちゃんは、自分で自分の赤血球を壊す貧血も
同時に起こっており、「エバンス症候群」と呼ばれます。

 

治らないこともけっこうある、なかなかの難病です。

 

とは言え、何とか治したいと思い、出来るだけの治療を行いました。

 

治療内容は
・輸血
・ステロイド
・免疫抑制剤
・ヒト免疫グロブリン製剤
などなど・・

 

飼い主さんもワンちゃんも非常に頑張ってくれました。

 

その結果・・・
少し時間はかかりましたが、血小板の数も貧血も良くなり、
今ではすっかり元気です。

 

元気になりすぎて、体重が少し増えすぎてしまいましたが(苦笑)

 Rちゃん

 

 

出血、貧血、血小板減少でお困りでしたら、
当院までご相談下さい。

動物病院京都 西京桂 獣医師 黒島稔也

ネブライザー

 

「咳がでる。止まらない」

 

このような訴えで来院されたワンちゃんがいます。
MIX犬 12歳 女の子です。

 

心臓病の治療中であり、心臓病も咳の原因となりますが、
そちらの治療はうまくいっており、
体調は良いのですが、咳が止まりません。

 

画像検査により、この咳は、心臓が原因ではなく、
「慢性気管支炎」という病気が原因であろうと判断しました。

 

「慢性気管支炎」は、ざっくり言うと、
原因が特定できず、2か月以上も咳が続く病気です。
この病気で咳を抑えるのは、なかなか難しかったりします。

 

今回のケースでも
様々な飲み薬により、治療を行いましたが、イマイチ治まりきりません。

 

「困ったな」
「何とかしたい」
と思い、飲み薬以外の治療を提案しました。

 

その治療とは「ネブライザー」です。

 

「ネブライザー」とは
薬を霧の中に溶かして、その霧を吸ってもらう治療法です。

これがネブライザー用の機械です。

こんな感じで霧が出ます。

 

皆様の中にも、この治療を経験された方もおられるかと思います。
(私も小さいころに耳鼻科で行った記憶があります)

 

「ネブライザー治療」は、
人では素直に霧を吸ってくれるのですが、
動物ではそうはいきません。

 

なので、動物では、ある程度密閉されたお部屋の中に入ってもらい、
その部屋の中で霧を吸ってもらいます。
(だいたい20~30分ぐらいで終わります)

 

今回のワンちゃんは、3日連続で、この治療を行ってもらい、
「少し症状が改善した」とのことでしたので、
この治療をもう少し続けることになりました。

何とか咳が治まってほしいと思います。

Kちゃん、連日のネブライザー頑張りました。

 

咳が出るワンちゃん、猫ちゃんで、
「ネブライザー治療をを試したみたい!」
と思われた方は是非当院までご相談ください。

 

動物病院京都 西京桂 獣医師 黒島稔也