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猫の貧血

2020.05.06

スタッフブログ

 

「元気がなくてご飯を食べない、しんどそう」
との訴えで来院された猫ちゃんがいます。

まだ8ヶ月のソマリの女の子です。

 

診察すると口の中は真っ白、呼吸もあらい。
見た目もしんどそう。

 

検査をすると極度の貧血。
さあどうするか?

 

今日はそんな、「猫の貧血」について、お話させてもらいます。

 

「貧血」は簡単に言うと、血が薄くなり、しんどくなってしまう病気です。

 

人も猫も貧血となる原因には色々あるのですが、
今回は上記の症状で来られた猫ちゃんの貧血の原因となった
「免疫介在性の貧血」についてお話しします。

 

「免疫介在性の貧血」
難しい言葉ですよね。

ざっくりいうと免疫がおかしくなり、
自分で自分の血を破壊して、血液が薄くなる病気です。

 

この猫ちゃんは、いろいろな検査をさせてもらい、
最終的にこの「免疫介在性の貧血」と診断できました。

 

極度の貧血だったため、輸血を行い、
おかしくなった免疫を抑えるために薬も使い、
猫ちゃんも飼い主さんもすごく頑張ってくれました。

 

そのおかげで、今ではすっかり元気です。
先日定期健診に来られましたが、体調は良さそうでした。

 

もう診察も慣れたもので、採血のときにやりやすいように、
自分から横になったりもします(笑)
そして最後にチュールを食べて帰ります。

 

猫ちゃんは我慢強いため、症状を出しにくいですが、
飼い主さんにしか分からない変化もあると思います。

「あれ、うちの子、何かおかしいな?」
と思われましたら、是非当院まで、ご相談下さい。

 

動物病院京都 西京桂 獣医師 黒島稔也