2020.06.19
スタッフブログ
「耳がかゆい!」
このような訴えで来院されたワンちゃんがいます。
さっそく診察をしてみると、
耳の中も外も赤く、耳垢も溜まっている。
「外耳炎」と診断しました。
今日はこの「外耳炎」について説明させていただきます。
「外耳炎」とは読んで字のごとく、耳の炎症です。
耳が炎症を起こすことにより、痒みが発生し、
・耳をひたすら掻く
・頭をよく振る
・耳を床や壁にこすりつける
・耳が臭う
などの症状がよくみられます。
ひどくなると耳の奥の方にまで炎症が拡がって、
「中耳炎」や「内耳炎」を起こすこともあります。
「外耳炎」を起こす原因としては
・体質(アレルギー)
・寄生虫
・耳の出来物
などがあります。
また、垂れ耳のワンちゃんでは、耳の風通しが悪いため、
「外耳炎」を起こしやすいです。
さらに今のような暑く、ジメジメした季節では、
耳の中で菌が増えやすくなり、
尚更「外耳炎」を起こしやすくなります。
治療は、耳の中に薬を入れることで行います。
薬には
・家で毎日入れてもらうタイプ
・病院で1週間に1回入れるタイプ(2回で終わり)
があります。
病院で入れるタイプは、家では何もしなくてよいので人気です。
(楽ちんですね)
今回来院された、垂れ耳のT君もこの治療を行い、すっかり良くなりました。
耳の痒みでお困りの方は是非当院までご相談ください。
動物病院京都 西京桂 獣医師 黒島稔也