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お尻が腫れてる!

2020.07.29

スタッフブログ

 

「お尻の横が腫れている!」
「歩きにくそう」

 

との訴えで来られたワンちゃんがいます。
7歳のチワワの女の子です。

 

早速診察してみると、右側のお尻が腫れている・・・

 

触るとブヨブヨしています。
中に膿が貯まっていると判断し、「肛門嚢炎」と診断しました。

 

「肛門嚢炎」とは文字通り、「肛門嚢」の炎症です。

「肛門嚢」とは肛門の左右に1つずつあり、強烈な臭いの液体が貯まっている袋です。

 

「肛門嚢炎」が発生すると
・お尻を痛がる
・お尻を気にする
・熱が出る
などの症状が出ます。
そしてひどくなると「肛門嚢」が破裂することもあります。

 

治療は主に抗生剤を使っていきます。
腫れがひどい場合は患部を切開して、膿を外にだします。
そしてその中を洗います。

 

今回のNちゃんも腫れがひどかったので切開をして、膿を出しました。

 

緑線で囲っている部分が肛門嚢があるところです。

右側は切開しています。

 

順調であれば、1週間ぐらいで腫れが引いてくると思います。

診察後はササミを食べて満足そうでした。

 

この病気は肛門嚢液が溜まりやすい動物さんで、
起こりやすいので、
予防には定期的な「肛門嚢絞り」が有効です。

 

今回のような症状でお困りでしたら、
是非当院までご相談ください。

 

動物病院京都 西京桂 獣医師 黒島稔也