2020.10.18
スタッフブログ
健康診断で異常が見つかった猫さんがいます。
3歳 男の子 少し痩せ形です。
飼い主さんが、健康に気を使われており、
血液検査を行いました。
その結果ですが、血糖値が上がっていました・・
猫では一時的に血糖値が上がることがあるため、
本当に血糖値が高いかどうかの検査も行ったところ、
本当に血糖値が上がっていました。
また尿中に糖分もでています・・
お気づきの方もおられるとは思いますが、
人でもよく聞くあの病気です。
そう、「糖尿病」です。
まだ若い猫さんですが、「糖尿病」と診断しました。
「糖尿病」はエネルギー源である「糖分」を
うまく利用できなくなり、血糖値が上がり、
尿に糖分がでる病気のことです。
「糖尿病」の症状としては
・よく水を飲む
・尿の量が多い
・よく食べているのに痩せる
・カカトをつけた歩き方をする
などがあります。
*人と異なり、猫では腎臓、眼、血圧に異常がでることは少ないと言われています。
原因として
・特発性
・肥満
・ホルモンの病気
・膵炎
・薬の影響
などがあります。
*特発性=原因が定かではないということです。
肥満ぽく見えるネコ
「糖尿病」の治療法には
・インスリン注射
・食事療法(補助的)
があります。
この猫さんは、肥満や糖尿病の原因となる病気がありませんでしたので、
「特発性の糖尿病」と診断しました。
また、治療として自宅でのインスリン注射を行いました。
自宅での注射というと、戸惑われる方もいますが、
指導を受けていただければ、ほとんどの方が出来るようになります。
この猫さんの飼い主さんも、すぐに注射が出来るようになりました。
飼い主さんが毎日インスリン注射を頑張ってくれているおかげで、
血糖値も下がり、症状も落ち着き、体重も適正になりました。
A君
健康診断で病気を早く発見できましたので、
体調を崩す前に治療を行うことが出来ました。
良かったです。
このように健康診断で早期に病気が見つかって、
早めに治療が出来て、事なきを得たということも、
割とよくあります。
健康診断は大事ですね。
「一度健康診断を行ってみたい」
と思われた方は是非当院までご相談下さい。
(11月15日までは健康診断キャンペーンも行っております)
動物病院京都 西京桂 獣医師 黒島稔也