2020.06.24
スタッフブログ
「口が痛そう」
「ご飯を食べにくい」
このような訴えで、来院された猫さんがいます。
早速診察をしてみると、口の中がすごく赤い・・
見るからに痛そう・・
そう、「口内炎」です。
今日は「猫の口内炎」について説明させていただきます。
「猫の口内炎」は
「歯肉口内炎」、「口峡炎」、「尾側粘膜炎」、「レッドマウス」、「歯肉咽頭炎」など
色々な名称で呼ばれることがありますが、全て同じ病気です。
「人の口内炎」は頬や舌に出来ることが多いようですが
「猫の口内炎」は口の奥の方で起こることが多いです。
原因はまだ明確に分かっていませんが
・ウイルス
・細菌
・免疫の異常
などが関わると言われています。
治療は内科治療と外科治療があります。
内科治療は
・痛み止め
・抗生剤
を主に使用します。
軽度の「口内炎」はこの治療で治ることもありますが、
再発率は高めです。
外科的な治療は「抜歯」です
主に奥歯を抜きます(前歯や牙を抜くこともあります)。
約70~80%の確率で完全に治ります。
今回の猫さんは外科的な治療(抜歯)を行いました。
その結果、口の炎症は徐々に治まっています。
今では痛み止めや抗生剤なしで快適に過ごしています。
「猫の口内炎」でお困りでしたら、
是非当院までご相談ください。
動物病院京都 西京桂 獣医師 黒島稔也