2020.09.01
スタッフブログ
「咳がでる。止まらない」
このような訴えで来院されたワンちゃんがいます。
MIX犬 12歳 女の子です。
心臓病の治療中であり、心臓病も咳の原因となりますが、
そちらの治療はうまくいっており、
体調は良いのですが、咳が止まりません。
画像検査により、この咳は、心臓が原因ではなく、
「慢性気管支炎」という病気が原因であろうと判断しました。
「慢性気管支炎」は、ざっくり言うと、
原因が特定できず、2か月以上も咳が続く病気です。
この病気で咳を抑えるのは、なかなか難しかったりします。
今回のケースでも
様々な飲み薬により、治療を行いましたが、イマイチ治まりきりません。
「困ったな」
「何とかしたい」
と思い、飲み薬以外の治療を提案しました。
その治療とは「ネブライザー」です。
「ネブライザー」とは
薬を霧の中に溶かして、その霧を吸ってもらう治療法です。
これがネブライザー用の機械です。
こんな感じで霧が出ます。
皆様の中にも、この治療を経験された方もおられるかと思います。
(私も小さいころに耳鼻科で行った記憶があります)
「ネブライザー治療」は、
人では素直に霧を吸ってくれるのですが、
動物ではそうはいきません。
なので、動物では、ある程度密閉されたお部屋の中に入ってもらい、
その部屋の中で霧を吸ってもらいます。
(だいたい20~30分ぐらいで終わります)
今回のワンちゃんは、3日連続で、この治療を行ってもらい、
「少し症状が改善した」とのことでしたので、
この治療をもう少し続けることになりました。
何とか咳が治まってほしいと思います。
Kちゃん、連日のネブライザー頑張りました。
咳が出るワンちゃん、猫ちゃんで、
「ネブライザー治療をを試したみたい!」
と思われた方は是非当院までご相談ください。
動物病院京都 西京桂 獣医師 黒島稔也