2025.12.05
目次
「うちの子、前はよく毛玉を吐いてたのに、最近全然吐かなくなって…」「便にも毛が混ざってない気がする…もしかして腸に詰まってる?」
この不安、放置しないでください。
今回は、JAHA認定内科医(国内48名)である当院院長・黒島が、猫の毛玉と腸閉塞について、飼い主様が知っておくべき危険なサインと対処法を解説します。
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猫ちゃんは起きている時間の約30%をグルーミング(毛づくろい)に使います。猫の舌にはザラザラした棘があり、これで毛を整えるのですが、同時に抜け毛も飲み込んでしまいます。
飲み込んだ毛は消化されません。健康な猫の場合、この毛は2つの方法で体の外に出ます。
①便と一緒に出る(これが正常)
多くの猫は、飲み込んだ毛をそのまま腸を通して便と一緒に排出します。実は「毛玉を一度も吐いたことがない」という猫も珍しくないんです。
②吐いて出す
胃に毛が溜まって塊になると、吐き出すことがあります。月に1〜2回程度なら正常な範囲です。
ペルシャやメインクーンなど長毛種の猫ちゃんは、毛の量が多いため毛玉を吐きやすい傾向があります。
また、春(3月頃)と秋(11月頃)の換毛期は抜け毛が増えるため、どの猫ちゃんも毛玉が増えやすくなります。
飲み込んだ毛が胃や腸に溜まって出せなくなる状態を「毛球症」と言います。
こんな猫ちゃんは特に危険です:
毛球症が進行すると、腸閉塞(イレウス)を引き起こします。これは緊急事態です。
放置すれば腸が壊死し、腹膜炎を起こして命を落とすこともあります。
以下の症状が1つでもあれば、今すぐ動物病院を受診してください。
✓ 何度も吐く(特に食べた後)
✓ 食欲はあるのに食べると吐く
✓ 水を飲んでも吐いてしまう
✓ 24時間以上便が出ない
✓ 吐こうとするけど何も出ない
✓ ぐったりして動かない
✓ お腹を触ると嫌がる・痛がる
✓ お腹が張っている
「いつもの毛玉吐きかな」と思っていたら実は腸閉塞だった、というケースがあります。
特に「食べては吐く」を繰り返す場合、初期段階では食欲が残っていることもあるため見逃されがちですが、これは黄色信号です。
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腸閉塞が疑われる場合、以下の検査を行います:
毛玉はレントゲンに映りにくいため、超音波検査が特に重要です。
腸が完全に詰まっている場合は、緊急手術が必要です。
詰まり具合が軽度であれば、点滴や薬で改善できることもありますが、これは獣医師の診断なしには判断できません。
「様子を見よう」と1日でも遅れれば、手術が必要になったり、最悪の場合は手遅れになることもあります。
当グループでは高度な外科手術が可能な動物病院 京都 本院がございます。
外科手術になる場合、グループで連携してサポートさせて頂きます。
ネット上には様々な毛玉予防法が書かれていますが、猫ちゃんの状態によって適切な方法は異なります。
予防ケアは、必ず動物病院で猫ちゃんの状態を診てもらった上で行いましょう。
当院では、それぞれの猫ちゃんに合った毛玉ケアをご提案しています。
▼まずは健康チェックとケア相談を
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A. 便として正常に排出されていれば問題ありません。ただし、便に毛が混ざっているかどうかを必ず確認してください。便にも毛が見られず、吐きもしない場合は、体内に蓄積している可能性があります。
A. 健康な猫で月1〜2回程度です。週に何度も吐く場合は、毛球症や他の病気の可能性があるため受診が必要です。
A. 長毛種は短毛種よりリスクが高いですが、適切なケアで予防できます。定期的な健康チェックをおすすめします。
A. フード選びも猫ちゃんの状態によって変わります。特に胃腸に問題がある場合は、フード変更が悪影響を及ぼすこともあるため、まず獣医師にご相談ください。
A. どうぶつ病院 桂では、JAHA認定内科医が毛玉・消化器疾患の診察を行っています。京都市西京区で病院前に駐車場完備しており、LINE予約も可能です。
「毛玉を吐かなくなった」という変化には、安心できるケースと危険なケースの両方があります。
でも、飼い主様が自己判断するのは危険です。
少しでも「いつもと違うな」と感じたら、遠慮なく当院へご相談ください。
「念のため来院したら何でもなかった」で全く問題ありません。むしろそれが一番安心です。
手遅れになってからでは、猫ちゃんもご家族も辛い思いをします。
早期発見・早期治療が、愛猫の命を守る唯一の方法です。
監修:どうぶつ病院 桂
院長 黒島稔也(JAHA認定内科医)
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