2020.05.25
スタッフブログ
「拾った子猫が脱毛していて、人間の家族に湿疹ができた」
という訴えで来院された子猫さんがいます。
診察をさせてもらうと、鼻の頭が脱毛している。
初診時です
「子猫」
「顔の脱毛」
「人間にも症状が出る」
この3つのキーワードから推測される病気があります。
それは「皮膚糸状菌症」つまり「カビによる皮膚炎」です。
「皮膚糸状菌症」は、
「糸状菌」と呼ばれるカビが皮膚炎を起こす病気です。
幼い動物や高齢動物でよくみられます。
顔や肢先などに皮膚炎を起こすことが多いです。
この病気は人間にも感染し、皮膚炎を起こすので要注意です。
診断は「ウッド灯」と呼ばれる特殊な光をだす機械で行います。
カビがいるとうっすらと光ります。
ウッド灯
この子猫さんに「ウッド灯」を使用して光をあてたところ、
光っていました。
「皮膚糸状菌症」と診断し、カビの薬を使用しました。
脱毛は段々と良くなり、2か月後には完全に良くなりました。
現在の写真
この皮膚炎は治療期間が長くなりがちですが、
根気強く治療していくと、しっかりと治ります。
上記のような症状でお困りでしたら是非当院までご相談下さい。
動物病院 京都 西京桂 獣医師 黒島稔也