2020.12.06
スタッフブログ
「去勢手術をしたいけど、玉が一つしかない・・」
このような訴えで来られた猫さんがいます。
1歳の男の子です。
早速診察をしてみると、
確かに袋に玉が一つしかない。
注意深く触ってみると、
皮膚の下に小さな玉(精巣)が見つかりました。
(エコー検査でも確認できました)
「皮下陰睾」と言われる状態です。
「停留精巣」「潜在精巣」とも呼ばれたりします。
「皮下陰睾」は本来なら陰嚢(袋)まで降りてくるはずの玉(精巣)が
降りてこない病気です。
ちなみに皮膚の下に玉(精巣)がある場合でも、
マーキングは起こりますし、
生殖能力もあります。
犬ではこの「皮下陰睾」はそこまで珍しくないのですが、
猫ではけっこう珍しいです。
ただ、手術内容自体は犬と同じなので、
問題なく去勢手術を行い、無事終わりました。
術後の再診も終わり満足そうなKちゃん
猫ちゃんの去勢手術(避妊手術も)を希望される方は、
是非当院までご相談ください。
動物病院京都 西京桂 獣医師 黒島稔也