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食べない原因は?

2020.05.23

スタッフブログ

 

「体重が減ってきた。口が痛くてたべにくいのかも・・」
という訴えで来院されたワンちゃんがいます。
10歳のトイプードルです。

 

診察をすると確かに重度の歯周病(歯周炎)がある。

 

何とか食べるようになって、体重が増えてほしいと思い、
全身麻酔をかけての歯科処置を行うことになりました。

 

歯科処置前です。 かなり歯石が付いています

 

歯周病は歯石の上で増える歯周病菌が原因となり起こります。

 

歯周病になると
・顔に穴が開く(外歯瘻)
・歯茎に穴が開く(内歯瘻)
・鼻と口の境目に穴が空く(口鼻漏)
・下あごの骨折(下顎骨折)
・心臓や肝臓に悪い影響がでる

などが起こる可能性があります。

 

歯周病になってしまうと、全身麻酔をかけての歯科処置が必要となります。
歯石を取り、歯周ポケットを掃除します。
悪くなりすぎた歯は抜歯を行うこともあります。

歯科処置の後です。

一部抜歯を行い、歯石を取ってキレイになりました。

歯科処置の次の日からよく食べるようになったようです。

うれしいですね。

 

歯科処置を行うと歯周病は良くなりますが、
その後に何もケアをしないと、また歯石がついて歯周病となってしまいますので、
飼い主様と協力して、ご自宅での歯科ケアを行っていきます。

 

歯でお困りの方は
是非当院までご相談下さい。

 

動物病院 京都 西京桂 獣医師 黒島稔也